まだ結婚する前のこと、当時介護の仕事をしていた私の妻は、頚椎と腰椎の椎間板ヘルニアで苦しんでいました。
椎間板ヘルニアは首か腰のどちらか一方だけでも辛いのに、首と腰の両方とも椎間板ヘルニアとはさぞ辛かったでしょう。

頚椎ヘルニアの症状は左側の腕から小指と薬指にかけて痛みと痺れがあり、痛みでときどき嘔吐していました。
腰椎ヘルニアは左側下肢の感覚が鈍くなり、平なところでも足が上がらずに転びそうになりました。

病院では、「まだ若いから手術しないで様子をみよう」といわれ、本人も「手術は絶対嫌だ」と頑なに拒否。
周りで椎間板ヘルニアの手術をしても予後が良くない人を見て、その人達から「手術しないほうがいいよ」と言われたのも、手術を拒否する気持ちに拍車をかけたようです。

病院での治療はブロック注射。
最初の数回は効いたものの、だんだん効かなくなりました。
痛み止めもあまり効果はないけれど、お守り代わりに服用。

彼女は「整体はボキボキされるので怖くて嫌だ」という人で、鍼灸治療を受けていました。
鍼灸治療には抵抗がなかったので、私の鍼灸治療を受けることも嫌がりませんでした。

私はまだ師の元で勉強している身でしたが、次々と患者を治してしまう師の鍼灸治療を見ていたので、「俺なら椎間板ヘルニアを治せる」と根拠のない自信がありました。

初めての椎間板ヘルニアの治療なので、張り切ってできるかぎるのことを試しました。
下手だったので時間が掛かり鍼も痛かったのでしょう、治療が終わったあとは、シーツに人型の汗が付いていました。
私も一人治療するだけで疲れてしまい、こんな治療を1日何人もこなしている師の凄さに改めて尊敬の念を抱きました。
回数を重ねるごとに少しずつ痛みは軽くなり、3ヶ月ほど経過した頃には、頚椎ヘルニアと腰椎ヘルニアの症状は楽になっていました。
今では、滅多に首や腰の痛みを訴えないし、痛み止めを服用することもほとんどありません。
これが私の初の椎間板ヘルニアの治療となったのでした。