巨人軍の澤村投手が、はり治療で長胸神経麻痺になった可能性が考えられるという報道について。
9月21日付で、鍼灸の業界団体から公開質問状が巨人軍に送付されました。
はり治療による長胸神経麻痺に関する報道についての照会

11月7日、巨人軍から回答がありました。
読売巨人軍の回答

鍼灸師の業界団体からの質問に対しての、巨人軍の回答はどうでしょうか?
残念ながら肝心な質問に対する回答が一切ありません。

Q. 本件に関するはり治療の詳細、使用鍼のサイズ、刺鍼部位・方向・深度・強度等について。
A. 無し。


「鍼治療が原因となった可能性が考えられる」というなら、「使用鍼のサイズ・刺鍼部位・方向・深度・強度」などが分からなければ再発防止できないが、具体的な回答は無し。
当該トレーナーの行方が分からないならともかく、まだ巨人軍に勤務しているとのことなので回答を求めるのは難しくないはず。
肝心な部分に答えないのは、「使用鍼のサイズ・刺鍼部位・方向・深度・強度」が分かれば、そのような鍼治療で神経麻痺がおこるはずがないとバレるのを恐れているからではないか?

澤村投手はイップスを疑われていた

澤村投手は当初イップスを疑われていたという。
これが本当なら、長胸神経麻痺に気が付かなかったということ。
長胸神経麻痺のような特徴的な症状を、見落としていたとすれば問題だ。
誤診したのを誤魔化すために、鍼治療で長胸神経麻痺になったと矛先を向けたのでは?と勘ぐりたくなる。
なんだかんだいっても世間は、医学において絶対的な存在の医師の言葉を信じるが、医師だってミスをするのは既知の事実だ。
ちなみに私は、本当は胆石の痛みなのに「胃炎」と誤診された経験があります。

巨人軍の回答を抜粋

いずれの医師も、澤村選手の症状等から長胸神経の不全麻痺であり、それに伴う前鋸筋の機能低下であるとの診断に変わりはない。
また、発症時期や澤村選手の問診等から、長胸神経の麻痺は、巨人軍のトレーナーが行った鍼治療が原因となった可能性が考えられる。
ただし、鍼治療以外にも、強い力がかかる他の外的要因によって長胸神経の麻痺が生じた可能性もあるとの意見も出た。

医師はいずれも、経歴や専門分野における実績等に秀でており、澤村選手に関する診断は信頼に値するものと巨人軍では考えている。
澤村選手の長胸神経麻痺はすでに回復している。
澤村選手を施術したトレーナーは、現在も巨人軍のトレーナーとして勤務している。
巨人軍は鍼治療が有効であることを十分認識しており、現在も多くの選手やスタッフに対して鍼治療が行われていて、今後も鍼治療を活用していく。