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フォーカル・ジストニア

フォーカル・ジストニア(Focal Dystonia)の原因と治療

  
☑脳や神経の病気にしては何か変だ
☑治療法を模索している
という演奏家の方へ。
当院は、プロ・セミプロ、プロを目指している音楽家を対象にフォーカル・ジストニアの治療をしています。
楽器の種類は、鍵盤やギターが多いです。
イップス(精神的な要因)の治療はしていません。

局所性ジストニア・職業性ジストニア

フォーカル・ジストニアは、主に手指など局所に生じるので局所性ジストニアとか、音楽家やPC(キーボードやマウス)作業など手指を酷使する人に多い疾患なので、職業性ジストニアともいわれます。
ただしPC作業では演奏ほど繊細で過酷な動きは必要ないので、多少不便な程度でそれほど気になりません。

フォーカル・ジストニアの症状

まず認識してほしいのは、演奏は思っているよりも遥かに過酷で無理な動きを強いられるということ。
そのくせ身体をメンテナンスするという意識がない人が大半。
この点、アスリートのほうが意識が高いです。

フォーカル・ジストニアは基本痛みや痺れはないが、楽器の演奏時に手指に力が入って曲がったり、伸びたり、固まったり、思い通りに手指が動かず、意図しない手指の動きが生じます。
簡単なフレーズは弾けるが難易度の高いフレーズは弾けないという人もいれば、簡単なフレーズも弾けないという人もいる。日常生活動作には影響がないという人もいれば、箸やペンを持つと指が巻き込む、無駄に力が入るという人もいる。

フォーカル・ジストニアは脳や神経に原因があるのか?

フォーカル・ジストニアは脳や神経に異常があるという前提で研究・治療が行われています。
確かに脳疾患や神経麻痺に症状が似ているところがありますが、脳疾患や神経麻痺とするには不可思議な部分もたくさんあります。
当院でも、初めのうちは脳や神経が原因だと考え治療をしていましたが、別の原因があるのではないかと考えるようになりました。

フォーカル・ジストニアの原因は血流障害と筋肉の劣化

フォーカル・ジストニアの原因
1)使い過ぎ(過度の練習)。
2)練習に必要なエネルギーが不足(血流障害)。
3)筋肉が劣化し、腱と筋肉が過緊張して縮む。

その結果、脳の出した命令通りに手指が動かなくなる。
脳の命令通りに手指が動かないので、脳は代わりの動作(代償行動)を無意識に行わせる。
フォーカル・ジストニアの状態で練習をするほど、脳が代償行動を学習する。
という悪循環に陥ります。

当院のフォーカル・ジストニアへの取り組み

当院は、試行錯誤しながらフォーカル・ジストニアの治療に取り組んできました。

当院のフォーカル・ジストニアの治療の流れは、
・まず身体の構造を理解してもらう。
・なぜフォーカル・ジストニアになるのか原因や理由の説明をして、理解してもらう。
・自分で行うリハビリのやり方を覚えてもらう。
・フォーカル・ジストニアの原因部位の治療。
となります。
血流を障害している部位を治療し、劣化した筋肉を回復させます。
初回は2~3時間くらい掛かります。
1回の治療ではフォーカル・ジストニアは治らないし、病態を理解できないので、プロ・セミプロ、プロを目指している演奏家で、治療を継続できる方を対象にさせていただきます。

⇒フォーカル・ジストニアの施術料

手の解剖学とフォーカル・ジストニア


演奏では本来MP関節が中心となって動きます。
フォーカル・ジストニアの場合は、MP関節の動きが悪い。
MP関節の動きが悪いのだけど、痛みなど自覚症状がないので気が付かない。
MP関節の動きが悪いので、代償行動としてPIP関節を動かすよう脳が命令を出す。
これはあくまで代償行動であって本来の動きではないので、身体に負担が掛かる。
この状態に気付かないまま練習を続け、フォーカル・ジストニアになります。

フォーカル・ジストニアの症状の一例


・人差し指が巻き込む
・中指が巻き込む
・薬指が巻き込む
・小指が巻き込む
というのがフォーカル・ジストニアで多くみられる症状。
PIP関節を中心に巻き込みます。
手(指)を握る開くという動作を繰り返すと、巻き込みの生じている指だけ動きについてこれなくなります。

この症状は、使い過ぎ(過度の練習)が原因で指の腱や筋肉が縮んでしまったために生じます。
中指が巻き込む場合は、中指の腱や筋肉が他の指よりも縮んでしまったため中指だけPIPで屈曲してしまい、伸ばしにくくなります。

フォーカル・ジストニアは演奏から離れたほうがよい?

治療経験からいうと、演奏から離れたほうが経過が良好で、演奏を続けているとなかなか回復しません。
フォーカル・ジストニアの状態で演奏すれば、どうしても代償行動に頼るしかないので、フォーカル・ジストニアは治りません。
演奏をしなければ、代償行動を脳に上書きすることは防げるし、筋肉が過度に緊張することもなくなります。
(※演奏は本人が思っているより遥かに過酷な動き)
思い切って半年~1年くらい演奏から離れてみるのが、回復への近道です。
休養期間中に適切なリハビリを行うと、硬く縮んだ筋肉や腱が回復して、再び演奏出来るようになります。

フォーカル・ジストニアの判定基準

フォーカル・ジストニアの判定基準としてTubiana Scale(チュビアナ スケール)があります。
 
Grade0
演奏できない。
 
Grade1
いくつかの音符は演奏できるが器用さの不足または
欠如のために中断する。
 
Grade2
短いシークエンスを速くなく不安定な指使いで演奏する。
 
Grade3
やさしい小曲を限定的に演奏する。速いシークエンスは
動きの混乱を生じる。
 
Grade4
ほぼ正常に演奏するが、技術的に難しいパッセージは
運動障害の不安のために避ける。
 
Grade5
正常に演奏でき、舞台での演奏に復帰する。

フォーカル・ジストニアのいろいろな治療法

・定位脳手術
 パーキンソン病で用いることがある手術をFDにも応用。
 
・tDCS(経頭蓋電気刺激)
 頭皮から脳への電気刺激を与える治療。
 
・ボツリヌス療法
 ボツリヌス菌を注射して筋肉の緊張を緩める。
 
・薬物療法
 パーキンソン病の薬やてんかんの薬を使う。

新宿から2駅 京王新線幡ヶ谷駅 徒歩5分 TEL 080-4425-3225 月木金11:00-19:00 土11:00-16:00 日祝11:00-14:00 [火水休]

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